競馬を投資と考えた場合に不要なもの、それは予想に伴う数々の知識や経験、そういった感情全てである。本当に勝ちたいのであれば、感情を全て排除し、信頼できるデータを基に買い目を組み立て、その買目を長期計画に基づいた資金配分に応じて投資することが必要である。 本書の考える競馬とは、一日に何万円勝とう、であるとか、このレースで1千円を5千円にしよう、と言うものでなく、今ある一万円を、来年までに二万円にしよう、という考えに基づいて作られている。長期的に競馬で儲けるために必要なことは、予想の知識や経験ではなく、競馬にクレバーに接する精神力と計画的に資金を投資するマネジメント能力、そのふたつだけである。
稲田朋之・守田直貴 著 四六版 ソフトカバー